くらむせかい

精神虚弱なぼっちヒキニート

朝鮮朝顔

朝鮮朝顔の咲く山を

分け入って

登っていくと

見えてくるものがある

それは黄色や

白や青色をしている

方々に朝鮮朝顔に囲まれながら

色とりどりのそれらに目を向けると

思い出すものがある

苦しい思いも

楽しかった思いも

蘇る

朝鮮朝顔の顔がこちらを向いている

それらひとつひとつに名前をつけて

わたしたちはようやく山を

降りることができる