死んだ幼馴染の忘形見が今日もベンチに座ってバスを待っている。 声はかけない。 彼はわたしを知らないのだから。 ベンチへの腰掛け方、ビニール傘を足元に転がして、前屈みになってバスを待つ。 姿、仕草、一つひとつがあの子に違いないのに、あの子ではな…
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