くらむせかい

精神虚弱なぼっちヒキニート

中卒以下

高校への再(編)入学を、前例が無いからと言って断られました。
予期していなかったことでした。
甘く見ていたのだとおもいます。
くらむが手を挙げさえすれば、相手はその手を握り返してくれるものとばかり、思い込んでいたのです。
断られてから、世界が一変しました。
二度とやり直せない、取り戻せない。喪失を目の当たりにして、くらむはふと気が抜けました。
気がふれたように。

入学を断られた理由は、高卒認定試験の、合格者だったからです。
しかし皆さんご存知の通り、就活の場では、高認試験合格者は中卒扱いになります。わたしはこれを、覆したくて、再入学を希望していました。
その夢は破れました。

最近では、通学や卒業をしていても、学び直す機会を許容する学校が出てきたようです。
それは中学校の話でしたが、くらむは、イイなあ、とおもいました。
くらむ自身も、病気を患って休学していた期間があります。
休学前も、復学後も、しばらくは勉強が手につきませんでした。
学び直せたらいいのになあ、とおもいます。

大人になって、社会人になって、さあ自分ひとりでドリルをやろうと決めたときには手遅れでした。頭がしっちゃかめっちゃかになってしまっていて、とうぶんは直らないと言われています。
たぶん、そのとおりなのでしょう。
生きているうちに、もういちど、学び直せるかな。
自分ひとりの形でいいから、できたらいいね。

もういちど、机に向かって。
もういちど、教科書をひらいて。
もういちど、文章を読んで。
もういちど、指折り数えて。

学びたいことは、古いことも新しいこともたくさんあるから、たのしみだね。

寒い日には思い出します。
勇気を振り絞って問い合わせに向かった教室。
さっきまでいっしょに説明を聞いていたみんなは受け入れられるだろう、ということ。
くらむだけが、へんてこりんで、まっとうで、理不尽な理由で、弾かれてしまったこと。
断られたとき、恥ずかしさで真っ赤になっていただろう、ほっぺ。
帰りに泣いたこと。
そんな話をできる相手もいなかったこと。
いまもいないこと。