くらむせかい

精神虚弱なぼっちヒキニート

水のように

あの人はよくてわたしはだめ
そんな話の真ん中で
太陽みたいに笑っているあなた
水の流れる待合室で
わたしたちは出会った

いつまでも続くと
おもっていたわけじゃない
だけど今日だとも
おもっていなかった
「さよなら」を言えるような気分じゃ
到底ないのに

自己分析の成れの果てが
宇宙の真ん中で
特異点みたいに泣いて見せてる
一人ずつ席を立つ待合室で
わたしたちは離れた

いつまでも続いてほしかった
だけどそれは夢だとも
わかっていた気がする
「さよなら」を言えるような気分は
向こうから来るものじゃない

あの人はよくてわたしはだめで
そんな言葉の真ん中で
水のように立ちすくむわたしに
あなたは大きく笑いかけて
いつまでも手を振った

いつまでも続くと
おもっていたわけじゃない
だけど今日だとも
おもっていなかった
「さよなら」を言うために開くスマホ
もうここにいる