くらむせかい

精神虚弱なぼっちヒキニート

高望みと地獄

 

 


わたしは高望みをしすぎた

こんなに底辺にいるのに

高みばかり見た

傷だらけの左腕

あざだらけの頭皮

引きずる脚

眠れない夜

不眠時

 


一日あればいいはずたった

美しいものは見つけられた

そのはずだったのに

今はもう

まっくらやみ

 


朝も昼も眠たくて

一日中眠っていたい

夢の中だけが現実で

冒険に溢れていて

追っ手は迫るけれど

一緒に逃げる仲間がいる

最後はきっとハッピーエンド

目覚めるから

わからないけれど

 


光の中で呼吸をする

闇の中で眠る

左手に闇があるなら

右手にはなにがあるんだろう

手のひらを覗いても

そこは深淵

きっとだれもいない

 


おかゆは拒否されて

硬いご飯

食べないと倒れそう

倒れたら助けてくれる?

そういうわけでもない

 


おかげ様に仕える

エミリコのように

わたしたちはみんな盲目だ

自己存在を否定され

許されず

幻聴に悩まされて支配され

空腹を抱えている

 


ここには地獄しかない

なぜならここは頭の中だから

頭の中に地獄はあるとあの人は言った

わたしはそれを信じている