今年一番面白かった韓国ドラマ
偶然見つけたハル
自己存在の意義を問うドラマで、青春ラブコメと見せかけて、深い深いテーマが全篇に散りばめられていました。
とくに感慨深かったのは終始一貫して語られる主人公の「わたしの人生はわたしのもの、主人公はわたしだけ」という意思で、本来主人公は脇役なのですが(詳しくは本篇をご覧ください)、それでも自分の人生の中では自分が主人公、だれの指図も操作も受け付けない、そういう強い意思が格好良くて、気持がよかったです。
自分のことを顧みさせられるドラマであり、人生観の変わる可能性を孕んだドラマでした。
もちろんラブコメ要素も素晴らしくて、主人公の叫ぶ、「ハルヤ〜〜」は、一度聞いたらそうそう頭から離れません(笑)
去年の一番はマイディアミスターだったことを思えば、自分の中の変化にも気付かされます。境遇を嘆くだけが人生ではないし、周囲の人たちに対してではなく、自分自身に対してもどう生きるか、問い続けた時間でした。
そう、自分自身に対してどう生きるか。
病気でも、親同士の画策があっても、親友に自我がなくても、この恋だけは必ず実らせるという強い意思。
未来のことは考えず今この瞬間を生きることの大切さが伝わりました。
わたしもわたしの人生の主人公でしょうか。
そんなふうに生きれているでしょうか。
わたしの人生の脇役を買ってでてはいないでしょうか。
誰かに操作されることを恐れてなにも選べなくなっていないでしょうか。
わたしの人生はわたしだけのものだから。
卑屈になるのも勝手だし、投げ出すのも勝手。
主人公になるのも自由で、脇役になるのもひとつの道。
わたしのハルへ。
わたしを見つけてくれてありがとう。
わたしをわたしの人生の主役にしてくれてありがとう。
たくさんの協力をありがとう。
逆境にもめげずにそばにいてくれてありがとう。
生きててくれてありがとう。
生まれてきてくれてありがとう。
わたしの自我へ。
あなたはひとりしかいない。
わたしの中にしかいない。
わたし以外のひとにはないものかもしれない。
たったひとつの宝物。
寂しい宝物。
それでもわたしを選んでくれてありがとう。
生まれてきてくれてありがとう。
共に生きてくれてありがとう。
これからもわたしの人生を応援してね。
一見するとただのラブコメで、この記事を読んでも興味が湧かなかったり、見始めてもやっぱラブコメじゃんかとすぐに見るのをやめてしまうかもしれません。
後悔はさせませんよ。
最後までぜひご覧あれ。
去年の一番はマイディアミスターでした、こちらは骨太ドラマです、どの世代でも引き込まれること間違いなし。IUの素晴らしい演技力に感服してください。マイディアミスターもはじめは見通しがきかず退屈かもしれませんが、最終話まで見てこそ、これがなぜ最高傑作なのかわかるドラマになっています。下手に観るなら観ないでください。
このドラマは本気で観てください。目を離さず、耳を研ぎ澄ませて、心を開いて、観てください。
韓国ドラマは初めからかっ飛ばして面白いドラマと、随分後になってから追い上げてくるドラマがあります。
紹介したふたつのドラマはどちらも後者。だから初心者にはしんどいかもしれません。
初めて韓国ドラマを観るという方は、愛の不時着やヴィンチェンツォ、梨泰院クラス、あたりの大御所ドラマから観ると楽しめると思います。どれも少し一話が長めですが、観始めるとあっという間なので心配ありません。
一本映画を観ると思って、観始めてください。
今年のブログ更新はもしかしたらこれが最後かもしれません。
年越しは少年アヤちゃんと坂口恭平さんで行きます。
来年には地元のTSUTAYAがやっている福袋BOOKろもあり、楽しみです。
今年もこちらの更新したりしなかったりする弱小ブログを読んでくださりありがとうございました。
スターをくれる方々にはとくに感謝を、励みになっています。
どうぞ来年もみなさんがご健康で、幸せで、自我を持って、自分の人生の主人公を生きられますように、祈っています。