くらむせかい

精神虚弱なぼっちヒキニート

招待状

つら過ぎたんだ
この世の中を生きるのは
わたしにとって
つら過ぎたんだ

苦し過ぎたんだ
この身体を生きるのは
わたしにとって
苦し過ぎたんだ

だからといって
心も身体も捨てられない

だからわたしは社会人をやめた
「やめた」という言い方は正しくない
満員電車から押し出されるようにして
社会から脱落した

社会には
さまざまな関わり方があり
それはもちろん
就業するということにとどまらない
スーパーで刺し身を買えば消費税を払うし
子どもが遊具で遊べば
その危険性は検証されている
結婚制度に支えられている生活も
それはその考え方はやや傲慢さを秘めていて
なぜなら当事者にとっては
「支えている」なんてものではなくて
ただたまたま社会からはみ出してしまったひとと
「いっしょに暮らしている」だけ
小さな社会を
ふたりで作り出しただけ

それでもわたしには
つら過ぎたんだ
この世の中を生きるのは

苦し過ぎたんだ
この身体を生きるのは

だからわたしはやめた
無職でいることも
障害者でいることも
アダルトチルドレンでいることも
きょうだい児も
やめた
 わたしはわたし
 わたしはくらむ
そう呼んでくれる人だけを
頭の中にはお招きします